【2002年6月】日本に一時帰国しました/フーンさんのニッポン日記①出発準備のお買い物
春さんのひとりごと
日本はGWで、山々の木々も新緑に萌えている頃で しょうね。こちらは先月半ばくらいから、ようやく雨期 に入りました。と思ったらここしばらくはまた雨が降りません。5月から本格的な雨期になると思います。
さて私こと春さんは娶った愛妻をつれ3月5日ベトナムを発ち日本へ里帰りをしました。ベトナム人の奥さんに瑞穂の国日本ならではの満開の桜を見せてやりたい、散りゆく桜の花びらの美しさを味合わせてあげたい…どんな反応を示すか楽しみにして3月6日日本の空港に降り立ちました。
4月5日まで、私たちの日本滞在もあっという間に終りましたが、今回は奥さんにとっては初めての日本訪問で、彼女もいろんな(良い思い出もつらい思い出も含めて)思い出が出来たようです。しかし体調的には本人にとっては、大変つらい日本訪問だったようです。
日本滞在中に、彼女も少しずつ日記を書いていたようで、その日本語訳が終りました。今回から始まる「フーンさんのニツポン日記」お楽しみいただければ幸いです。
5月4日記
フーンさんのニッポン日記①
<日本出発前>買物の準備
■ 何といっても食べ物が心配…■
あと2・3日で日本へ出発。不安と期待でいっぱいだ。気候も寒いし、風邪を引かないか心配だ。ベトナムでは着ない冬服も幾つか買った。日本にはいろんなものがベトナム以上に有るとは聞いているけど、食べ物だけが一番心配・…。
私の姉も昨年日本に行ったけど、「あんたも日本ではまず食べ物は口に合わないから、ベトナムで買物をしてそれを持って行ったがいいよ」と教えてくれた。それで今日春さんと買い物にスーパーに行くことにした。
まえに日本の友人がサイゴン市内にある日本料理屋に誘ってくれて、サシミを食べさせてくれた。私はそんな気持ちの悪いものは食べたくなかった。
でもその人はニコニコしながら、「美味しいから食べてごらんなさい!」と言って勧めてくれたので、日本料理に挑戦してみたけど…・。
勇気を振るって、恐る恐るサシミを一切れハシでつまんで、お醤油を少し付けて食べた。赤い肉が口の中に入った。二回噛んで、すぐ飲み込んだ。気持ち悪かったが、何とか飲み込めた。でも・…、その後が…。
しばらく五分ほど話をしていたら、急に気分が悪くなって来た。すぐトイレに駈け込んだ。今食べたものは全部吐いてしまった。これが私の日本料理の初めての体験。それ以来日本から来た友人が、「日本料理屋さんに行きませんか?」と誘っても行かない。
春さんはその点いいわ。春さんは、日本料理屋にはほとんど行かないから。いつも食べるのは普通のみんなが食べる(安い?)ベトナム料理。だから私も今日は何を作ろうかな?何を食べようかなと悩まなくていい。
でも日本に行けば、まわりの人たちはみんな日本料理なんだ。ベトナム料理なんかは普通ないんだから、そのために今日買出しに行こうっと。何を買おうかな?
ヌックマム(ベトナム魚醤)をまず最初に忘れないようにしよっと。重たいのはダメだから、小瓶に入った10本入りがあったからそれを買った。次にベトナムのインスタント・ラーメン。「そんなラーメンはわざわざここで買わなくても、日本にも山ほど有るよ」と春さんは笑う。けど味が違うから、日本のラーメンはダメ!やはりベトナムのインスタント・ラーメンでないとダメ。
あとタマリンドの実や梅の実を乾したもの。これは私は車酔いするから、その時のために酸っぱいのが良い。あとサカナを乾したもの…などを買う。
これくらいで良いわ。あまり持って行くと重たいからこれでじゅうぶん。
私が日本に行くことを知ると、友達はみんな「お土産を買って来てね!」と言う。ふ~、親・兄弟・友達…、数えたら大変な人数だわ!日本でも100円ショップが有るというから、そこでみんなのぶんを買おうっと。