【2002年8月】デジカメ生活/フーンさんのニッポン日記③ニッポンに到着!
春さんのひとりごと
■今こちらは雨期で、毎日が突然の大雨に見舞われます。
こういう時期はさすがに日本からのお客さんも少なくいようです。
■今月は、先月少しだけ写していたデジカメを毎日持ち歩いてバチバチと写しています。本当にこういう便利なものがあるといろんなものが写せて楽しいものですね。私もおかげさまでダンダンとはまって来たようです。今まではみんなが持っていても、その利便性が分からず興味も有りませんでしたが、こちらの方が写した後の管理がしやすいし、経済的でもありますね。
■それにベトナムは日本と違い、みんなの生活の場が外にあり、路上や街中で食事をしていたり、カフェーを飲んでいたり、物を売っていたり、昼寝をしていたり、物乞いをしていたり、大きな声でケンカをしていたり、立ちション(大も)していたりと、いろいろな被写体がゴロゴロと転がっていますので、その点は日本以上にはるかに興味深いです。■しかし一応はベトナムは社会主義国ですので、あまり目立ってバチバチと撮っていると、公安に目を付けられて大事なデジカメを没収ということもありえますので、やばい一歩手前までで止めておきたいと思います。特に公共の施設で公安が見張りをしているところは危ないと言います。
■路上でも麻薬を売っているような危険なものは論外ですが、路上で売っている中古品なども、写す時には自分の顔を撮られるのを嫌がりますから、恐らくそういう人は盗品を買い付けて路上に並べているのでしょう。
■ベトナムはいろんな物が直ぐ無くなり、数日するとその取られた自分の物が路上に並べられているという国ですから、盗品を買い付けるシステムがしっかりと確立しているすごい(?)国です。そういうのをあまりしつこく撮り続けていると、後ろからブスリとヤラレないとも限りませんので要注意です。
■というわけで来月から始まる春さんのベトナム写真館をお楽しみください。
フーンさんのニッポン日記③
3月5日(火)空港での続き
私の命をつなぐ大事なヌックマム、絶対持って行くのだ!
それを聞いて、係員は二人でしばらく相談し始めた。後ろにも人が並んで来たし、男の人が仕方がないという顔をして、「今回だけは大目に見るけど、次回はダメだよ。機内に持ち込んだら、上の棚に入れずに足元に置くこと。いいね!」と言ってくれた。キャー、やった。「分かったわ、分かった」と直ぐ返事して、気が変わらないうちにヌックマムをカバンに入れて駆け足で機内に入った。本当に良かった、あそこで取り上げられなくて。自分の席に着いたら疲れてすぐ寝てしまった。目が覚めた時は日本に着いているのね。オヤスミナサイ…・・。でも日本語が話せないので少し心配。
<2002年3月6日(水)>ベトナム発→日本へ その2
関西空港は大きい!キレイ!…だけど
朝食が出るので朝4時に起こされたけど、ベトナムを出てまだ2時間しか寝ていないので眠たい…。だってまだベトナムは2時なんだもの。あまり食べたくないけど、パンだけは食べた。春さんは自分のぶんはみんな食べて、私が食べないぶんまで全部食べてしまった。
6時過ぎに日本に着く予定。日本は雨が少し降っていた。空を見ると曇っていて、見ただけで寒そう。いよいよ関西空港に着いた。ベトナムの空港には草が生えている所が多いけど、ここには草なんか生えていなくてコンクリートだらけで広いし、きれい。飛行機もいろんな国のがあって、ベトナムより数が多い。空港の建物も奇麗だし、近代的だわ。いくら掛かったのかしら?
預けた荷物を受け取り、税関の出口を無事通過した。春さんが後で言うには、今回は一人で帰った時と違い、私が日本に来た目的をいろいろと聞かれたそうだけど、とにかく無事日本に着いて外に出た。外に出ると春さんの友達のNさんという人が待っていてくれた。Nさんは春さんより色が白く、若い。春さんの親友だそうなので、私も自分で自分の名前を日本語で紹介した。
「ハジメマシテ。ワタシハ フーンデス。ヨロシク オネガイシマス」と。
初めての日本で、日本の人に自分の名前を日本語で言ったけど、何とか通じたみたい。Nさんはよく笑う、面白い人。そこでお茶やコーヒーをしばらく飲んで、神戸に行く。車の中から見ると、道路を走っているのは車ばかり。ベトナムと違ってバイクは少ないわ。それに大きい、高いビルがいっぱい建っている。
9時半すぎにホテルに着いた。大きな、高い、キレイなホテルだわ。12階に部屋があって、そこからの眺めはビルだらけでキレイだけど、なんとなく面白くないわ。あ、目の前に電車が見える!あれが有名なシンカンセンかしら?春さんは用事があると言ってすぐ出て行った。私も疲れたし、あまり寝ていないので、しばらく眠ることにしよう。
少しの心配を抱えていよいよ始まった日本での滞在…次号をお楽しみに